9月 13, 2025

チーク材の経年変化を楽しむ──10年後の姿を写真で比較

〜“劣化”ではなく“成熟”という美しさ〜

◆ はじめに

家具を選ぶとき、多くの人が心配するのは「どれくらいもつのか？」という耐久性です。
プラスチックや人工ラタンなら数年で買い替え。アルミ製なら劣化は少ないけれど、風合いは変わりません。

しかし、チーク材は時間とともに価値を増す珍しい素材です。
新品の黄金色の輝きから、10年後のシルバーグレーの渋みへ──。
その変化は“老化”ではなく“成熟”。まるで人生を刻むように、美しさを深めていきます。

この記事では、実際にチーク材家具を所有した人のエピソードを交えながら、「10年後の姿」を追体験していただきます。

東京郊外で新築一戸建てを建てたNさん一家。
入居と同時に購入したのが、チーク材のガーデンダイニングセットでした。

「初めて見たとき、まるで太陽を閉じ込めたような輝きに心を奪われました」
新品のチークは、光を浴びると柔らかな黄金色を放ち、木目がくっきりと浮かび上がります。

友人を招いてBBQをしたときも、誰もがそのテーブルに目を留め、
「まるでリゾートホテルみたい」と口をそろえたそうです。

屋外に置きっぱなしにしていたNさん宅のチーク家具。
雨の日も風の日もテラスで過ごし、家族の時間を支えてきました。

3年が経った頃、黄金色は少しずつ深みを増し、落ち着いたブラウンへ。
「最初の明るさが消えたのは少し寂しいけれど、家族の暮らしに馴染んできた感じがして心地よかった」

人工素材なら色あせが「劣化」として目につくところですが、チークは変化そのものが「味」になります。

5年経った頃、表面にうっすらとシルバーがかったトーンが現れました。
特に直射日光がよく当たるチェアは、明らかな変化を見せていたといいます。

「でも不思議なことに、触れるとまだしっとりしていて、乾燥で割れる気配は全くありませんでした」

チーク材には天然の油分が含まれているため、水を弾き、ひび割れを防ぎます。
日々の風雨を受け止めながらも、素材そのものの力で長持ちするのがチークの大きな強みです。

10年経った今、Nさんのダイニングセットは新品の頃とは全く違う表情を見せています。

「黄金色だったテーブルは、シルバーグレーに落ち着き、まるでアンティーク家具のよう。
友人が来ると『新品より今のほうがかっこいい』と言われます」

木目は柔らかに浮かび、日差しに照らされると渋みを帯びた光沢を放つ。
その姿は、ただ“古くなった”のではなく、“風格を増した”と言えるものでした。

チーク材の経年変化は、放っておけば自然に進んでいきます。
しかし、楽しみ方は人それぞれ。

つまり、チークは「変化を楽しむ」か「若さを保つ」か、持ち主が選べる素材なのです。

人工ラタンやプラスチックは、経年変化＝劣化です。
色あせや割れが進むと修復は難しく、数年で買い替えるしかありません。

対してチーク材は、変化そのものが価値になる。
10年後に「古くなった」と感じるか、「味が出てきた」と思えるか──。
この違いが、チークが選ばれる最大の理由です。

チーク材は、

その変化は、ただの家具を「人生を映すパートナー」に変えてくれます。

「10年後が楽しみになる家具」──それがチーク材。
もしあなたが長く寄り添える家具を探しているなら、チークを選