「色あせしない？」紫外線による劣化を防ぐ工夫

「色あせしない？」紫外線による劣化を防ぐ工夫

はじめに ― ガーデン家具の悩み

「せっかく高いガーデンソファを買ったのに、半年で色が抜けてしまった…」
これは私の知人Aさん（40代、那覇市で戸建てに住む方）の実体験です。

Aさんは新築のお庭に憧れのリゾート風ソファセットを購入。白いクッションと濃いブラウンのラタン調フレームがとても美しく、家族や友人を招いてのBBQにも大活躍していました。ところが、沖縄の強い日差しの下に半年ほど置いておいたところ、クッションは黄色みを帯び、フレームも艶がなくなってしまったのです。

この瞬間、Aさんは気づきました。
「ガーデン家具って、“耐久性”だけじゃなく、“紫外線対策”こそ重要なんだ」と。

この記事では、そんな実体験をもとに、紫外線による色あせを防ぐ具体的な工夫を紹介します。

なぜガーデン家具は色あせるのか？

紫外線は目に見えない光ですが、素材に大きなダメージを与えます。特に日本の夏は紫外線量が強烈です。

• プラスチック・樹脂系素材（ラタン調など）
  　紫外線を浴び続けると分子構造が壊れ、白っぽく粉をふいたような見た目に。

• 布素材（クッションやカバー）
  　染料が分解され、鮮やかな色がくすんだり、斑点のような色落ちが発生。

• 木材（チークなど）
  　徐々にシルバーグレーへと変色。これは天然の経年変化ともいえますが、放置すると劣化につながります。

つまり、屋外で使う以上、紫外線ダメージは避けられません。ただし、正しい工夫をすれば「劣化を遅らせる」ことは可能です。

実体験から学んだ紫外線対策の工夫

1. 家具カバーの徹底活用

Aさんがまず取り入れたのが、家具専用の防水・UVカットカバーでした。

最初は「毎回カバーをかけるのは面倒だな」と思っていたそうですが、慣れると1分もかかりません。カバーをするだけで、直射日光から守られるため色あせが大幅に軽減されます。

実際、次の年に同じソファを購入した友人Bさんは、カバーを徹底した結果、2年経っても新品に近い状態を維持しています。

2. シェードやパラソルで日陰を作る

「庭には太陽がつきもの」と思われがちですが、家具の直上にシェードを張るだけで紫外線の影響は半減します。

私自身もガーデンチェアをベランダに置いていますが、南向きで日差しが強いため、シェードを導入しました。結果、座面の色褪せはほとんど見られません。

さらに、日陰ができると体感温度も下がり、夏場でも快適に過ごせるという副次効果もあります。

3. UVカットスプレーで布部分を保護

クッションやカバーなど布製品には、市販のUVカットスプレーを使うのがおすすめです。
衣類用・アウトドア用がありますが、撥水効果付きのタイプを選ぶと一石二鳥。

知人Cさん（福岡在住）は、ベージュのクッションを毎シーズンUVスプレーでコーティング。通常なら1年で色がくすむところ、3年目でも十分に美しさを保っています。

4. 素材選びで差が出る

「そもそも色あせしにくい素材を選ぶ」ことも重要です。

• PEラタン（人工ラタン）は天然ラタンよりも紫外線に強い

• アルミフレームは錆びにくく、変色しにくい

• チーク材は天然オイルを含み、風合いが変わっても高級感を維持

Aさんも最初は安価な家具を選んで失敗しましたが、次はPEラタン＋アルミフレームのセットを購入。結果、メンテナンスが格段に楽になったそうです。

5. 配置を工夫する

直射日光を避けるだけで寿命は大きく変わります。

例えば、南向きの庭よりも東側や北側に置くだけで紫外線量は少なくなります。私の経験では、同じシリーズの椅子を東ベランダと南ベランダにそれぞれ置いたところ、南側の方だけクッションが早く退色しました。

それでも色あせたときは？

どんなに気をつけても、完全に防ぐことはできません。ですが、次の工夫で「再生」も可能です。

• クッションカバーの交換：洗い替えや別色を用意して気分転換

• ペンキや専用塗料で補修：木製家具はオイル仕上げで蘇る

• 張替えサービスを利用：長く使うなら専門業者に相談

色あせを「味」として楽しむのも一つの選択肢です。特にチーク材は経年変化によって独特の風合いを帯び、むしろ高級感が増すと評価されることもあります。

まとめ ― 紫外線対策は“習慣化”が鍵

• カバーをする

• シェードやパラソルで日陰を作る

• UVカットスプレーを使う

• 素材選びを工夫する

• 配置場所を考える

これらを組み合わせることで、色あせはかなり防げます。

Aさんも「最初に少し面倒でも、日常的にカバーをかける習慣ができれば大きな差が出る」と語っていました。

ガーデン家具は決して安い買い物ではありません。だからこそ、購入前から“紫外線対策”を意識しておくことが、長く快適に使う秘訣です。

最後に一言。
庭やベランダで過ごす時間は、家具が美しいほど心地よく感じられます。ぜひ今日から、紫外線対策を取り入れてみてください。