
設置前に知っておきたい! ベランダ・庭の採寸&配置ポイント
設置前に知っておきたい!
ベランダ・庭の採寸&配置ポイント
「ガーデン家具が欲しいけど、本当に置けるかな?」
「サイズを測ったつもりなのに、実際置いたら動線が狭くなった…」
「ベランダの排水口とか、気にしなくてよかったの?」
──そんな後悔の声、意外と多いんです。
特に1人暮らし・2人暮らしの限られたスペースでは、“置く前のひと手間”がその後の満足度を大きく左右します。
今回は、**「ガーデン家具を買う前にやっておきたい採寸&配置の基本ポイント」**を、わかりやすく整理してご紹介します。
面倒に思える作業も、少しの工夫で“家具が本当にフィットする”喜びに変わります。
【STEP1】まずは全体の“寸法”を押さえる
最初にすべきは、置きたい場所の「幅」「奥行き」「高さ」の採寸です。
この3つを押さえておくだけで、選べる家具の範囲が一気に明確になります。
✅ チェックポイント
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全体の横幅(例:ベランダの壁から壁まで)
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奥行き(出入り口から外壁まで)
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手すりの高さや窓の高さ(ぶつからないか)
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室外機や排水口の位置(可動域を確認)
📏 豆知識
測るときは、壁→壁よりも“使えるスペース”だけを計測するのがおすすめ。室外機や柱を除いた“有効面積”が現実的な設置範囲です。
【STEP2】「人が通れる幅」は必ず確保しておく
家具を置いたことで、「通れない」「干せない」「掃除ができない」──
そんな“置いてからのストレス”を防ぐには、人の通り道を事前に確保することが必須です。
✅ 最低限必要な通路の目安
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椅子の後ろ:60cm以上(立ち座りできる距離)
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ベランダ動線:45〜50cm(スリムな通路でも動ける範囲)
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室外機や物干しへのアクセス:30cm以上空ける
🚶 豆知識
スマホのマスキングテープや新聞紙で**「家具を置いたつもりゾーン」**をつくると、通りにくさや圧迫感がリアルに体感できます。
【STEP3】配置の“視線設計”も忘れずに
家具の設置は、サイズだけでなく**「どう見えるか」「どう過ごせるか」**も重要です。
特にポイントとなるのが、「視線の抜け方」。
✅ 視線のポイント
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椅子に座ったとき、正面に何が見えるか?
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外の風景を楽しめる向きか?
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室内から見たときに圧迫感がないか?
👀 豆知識
狭いスペースでも“座った先に視線が抜ける構造”にすると、空間が2倍広く感じられる心理効果が得られます。
【STEP4】「家具のサイズ」は“実寸+α”で考える
ネットで見た家具のサイズだけを信じて買ってしまうと、思ったより大きかった/小さかった問題が起きやすくなります。
✅ 確認すべきサイズのポイント
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チェアの幅(肘掛けがあると意外と広がる)
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テーブルの脚の位置(座ったときの足元スペース)
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折りたたみ家具の開閉サイズ(展開時の最大寸法)
📐 豆知識
カタログ記載の“製品サイズ”は最小寸法の場合も。クッション込み、脚含むなど“最大実寸”で考えるのが失敗しないコツです。
【STEP5】“重さ”と“材質”にも注目
屋外に置く家具は、風・日差し・雨などの自然要因との相性も大切。
特にベランダの場合は、軽すぎると風に飛ばされる/重すぎると移動できないなどの悩みが起きがちです。
✅ 確認したい材質と重さの目安
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アルミ:軽くてサビに強いが、風に注意
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樹脂ラタン:軽量で扱いやすいが、安価なものは劣化が早い
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天然木:質感◎だが重くてメンテナンス要
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スチール:頑丈だが、日差しで熱くなりやすい
🌬 豆知識
チェアの脚元に重りを仕込めるタイプや、**風対策用のストッパー付き家具も人気上昇中。**材質選びはデザイン性だけでなく、設置環境を含めて考えましょう。
【STEP6】“掃除動線”と“水はけ”の確保
ベランダや庭で長く家具を使うなら、掃除がしやすいレイアウトかどうかはとても大事な視点です。
✅ 掃除&排水ポイント
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床に水が溜まりにくい配置か?
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排水口まわりに物を置いていないか?
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掃除道具が通る隙間はあるか?
🧼 豆知識
ジョイントマットやウッドパネルを使う場合は、取り外しやすさを優先した置き方にしておくとお手入れがラクになります。
【STEP7】「仮レイアウト」で生活との相性を試してみよう
いきなり家具を買って置くのではなく、一度“仮レイアウト”を試すのがおすすめ。
段ボールや新聞紙、折りたたみ椅子などを使って、家具がある状態の暮らしを先に体感しておくと失敗が防げます。
✅ 仮レイアウトでわかること
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動線にストレスがないか
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洗濯物や掃除の邪魔にならないか
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外の風景との相性はどうか
🛋 豆知識
最近ではAR(拡張現実)アプリを使って、スマホ画面上で家具を配置シミュレーションできるサービスも増えています。活用してみると◎。
【おさらい】採寸&配置のためのミニチェックリスト
✅ 設置場所の“有効スペース”を測った
✅ 人が通れる動線を確保できている
✅ 室外機・排水口の位置と干渉しない
✅ 座ったときの視線や空間の抜けを確認した
✅ 材質・重さ・掃除のしやすさも考慮した
✅ 仮レイアウトを試して“生活感”をチェック済み
まとめないけど、伝えたいこと
家具を買う前の“測る”という行為は、単に数字を出すことではありません。
それは、「ここで、どう過ごしたいか」を見つけるための準備でもあります。
「いつか買おうかな」
「どんなふうに使いたいかな」
そんな気持ちを、少しずつ“形”にしていくのが、採寸と配置の時間です。
焦らず、自分のペースで。
あなたの暮らしにぴったりの空間づくりが、ゆっくり整いますように。
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