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駅の待合スペースをアップグレード!機能性×デザインの屋外ベンチ特集

駅の待合スペースをアップグレード!機能性×デザインの屋外ベンチ特集

駅の待合スペースをアップグレード!機能性×デザインの屋外ベンチ特集

― 寒暖差・雨風に耐える屋外ベンチの選び方とリアルな導入事例 ―


■「座れない、寒い、濡れる」から脱却できてますか?

私はこれまで、都市開発・公共交通拠点整備のプロジェクトに携わる中で、駅前空間やロータリーの“ベンチ整備”に何度も関わってきました。

中でも印象深かったのは、関東近郊の郊外駅での案件。
駅はリニューアルされて近代的な印象になっていましたが、駅前に置かれていたベンチは、

  • プラスチック製の簡素なもの

  • 腰かけた瞬間、冷たくて飛び上がりそうになる

  • 雨が降ると水がたまり、誰も座れない

  • 色褪せとヒビで景観を損ねていた

こういった声が利用者から相次ぎ、駅の印象そのものがマイナスになっていると気づいたのです。

この記事では、私自身が関与した駅の待合スペースにおける屋外ベンチ選定と設置の実例をもとに、「寒暖差」「雨風」「耐久性」「デザイン性」を兼ね備えたベンチ選びのポイントをお伝えします。


■1. なぜ「駅のベンチ」がまちの印象を左右するのか?

駅は“まちの玄関口”。その第一印象は、無意識に人々の感情に影響を与えます。

駅前やバスロータリーにあるベンチに対して、住民や観光客が感じた声を拾ってみると——

「疲れてるのに、座りたいと思える場所がない」
「濡れてるし、寒いし、結局立って待つしかない」
「見た目が古くて、駅全体のイメージが暗く感じる」

ここで私たちが提案したのは、「座ることが目的ではなく、“待つ”を快適にする家具の選定」です。
そしてそれは、素材・形状・配置のすべてを見直すことから始まりました。


■2. 寒暖差・雨風に対応するベンチ選びの具体ポイント

✅ ① 寒い冬でも冷たくない「合成木材 or ラタン調」素材を選ぶ

プラスチック・金属製のベンチは、冬は冷たく、夏は熱を持ちやすい。
そこで採用したのは、断熱性と質感に優れた合成木材タイプの座面

  • 表面温度が金属よりも10℃以上低くなる(夏場)

  • 雨に濡れても滑りにくく、すぐ乾く構造

  • 傷にも強く、割れ・変形が少ない

また、人工ラタン素材も候補に。高級感があり、屋外用のクッションと組み合わせると座り心地も非常に良いです。


✅ ② 雨対策には「水抜き構造+傾斜設計」がマスト

雨に濡れて座れない…というベンチの多くは、座面がフラットで水がたまる構造になっています。

そこで私たちが導入したベンチは、

  • 座面に微細な傾斜(2~3度)を設け、水が自然に流れる

  • 座板の継ぎ目に水抜きのスリットあり

  • 雨上がり直後でも“座っていい”印象を与える工夫

実際、雨天翌日の利用率が3倍近くになったという結果が出ています。


✅ ③ 強風・直射日光対策には「シェルター&パーゴラとセット導入」

ベンチ単体では気候に限界があるため、駅前広場の一角にシェルターと組み合わせた設置を提案

  • シェルターの屋根はポリカーボネート製(UVカット+採光性)

  • 側面パネルは強風を軽減しながら、視認性を保つスモークアクリル

  • 夜間は間接照明でライトアップされ、防犯効果も向上

💬 利用者の声:

「雨でも傘をささずに待てるようになった」
「日差しがきつい夏でも、パーゴラ下のベンチは涼しくて快適」


■3. 駅前空間を変えた導入事例(実体験ベース)

📍 事例:埼玉県某駅 バスロータリー+駅前広場

🔧 課題:

  • 利用者は多いが、座る場所が古く不衛生な印象

  • 雨天時はベンチが使えず、立っている人が多い

  • 観光客から「写真に写り込むと雰囲気が壊れる」という指摘も

✅ 導入した家具と設計ポイント:

家具 特徴
合成木材+アルミフレームベンチ(背もたれ・肘掛け付き)×6基 景観に馴染むグレージュカラーで統一。冬でも冷たくなりにくい
ソーラー式ベンチ下ライト(人感センサー) 夜間は柔らかな光で照らし、座る行動を促進
パーゴラ付き半屋根スペースに2人用ソファベンチ ×3 クッションは撥水加工+マジックテープで固定式

📊 結果(導入後3ヶ月の比較データ):

指標 導入前 導入後
雨天時の平均利用者数(1日) 約30人 約110人
ベンチ利用者の滞在平均時間 約4分 約11分
「駅前が快適」と回答した住民割合(市アンケート) 38% 79%
利用後の清掃負担(週1回調査) 大幅な増加なし/変化なし

■4. “駅らしさ”と“街の景観”に溶け込むデザイン性とは?

公共ベンチの課題は、「便利でも景観を壊してしまうこと」。
そこで私たちは、駅の建築様式・舗装材・周辺建物とトーンを合わせるデザインを重視しました。

✅ デザインの工夫:

項目 工夫内容
カラー 建物外壁と合わせたチャコールグレー×ウッドカラー
素材感 マットな質感で光を反射しすぎない(写真映え◎)
フォルム 曲線を取り入れたデザインで「角がない」安心感
表示 案内ピクトグラム・路線図と組み合わせて一体化

✅ まとめ|駅前ベンチは「機能美」が求められる公共インフラ

✔ 駅の待合スペースは“動線上の休憩場所”ではなく、“滞在を快適にする空間”へ進化するべき
✔ 寒暖差・雨風・耐久性のすべてを考慮した素材と構造が利用率のカギ
✔ ベンチ1つで、駅の印象も地域の魅力も大きく変わる

📢 自治体・駅整備ご担当者・設計事務所の皆様へ
👉 [駅前・公共空間向け 高耐候ガーデンベンチ製品と導入事例はこちら(CTA)]

「座れる」だけでは足りない時代。
「座りたくなる場所」が、人の流れと印象を変えていきます。🪑🚉🌦

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