
夜景を楽しむための家具選び 高層階ベランダで映える照明とソファ
夜景を楽しむための家具選び
高層階ベランダで映える照明とソファ
「せっかく高層階に住んでいるのに、夜景を眺める時間がないんです」
そんな声をよく聞きます。実際、多くの人がベランダを“洗濯物のための場所”としてしか使っていないのが現状です。
ですが、ほんの少しの工夫で、あのベランダは“夜景を楽しむための特等席”に変わります。
そしてその鍵となるのが、家具と照明の選び方です。
高層階のベランダには、低層階とはまた違う条件や魅力があります。風、視界、光、そして音の違い。
それらを味方につけながら、夜時間を豊かにする空間づくりをしてみませんか?
■ 高層階の夜景は「高さ」ではなく「演出」で変わる
高層階のベランダから見える景色は、たしかに特別です。
でも、「景色がいいから映える」わけではありません。
その景色をどう切り取るか。どんな気分でそこにいるか。
その“体験”を整えるのが、家具と照明の役割です。
どれだけ素晴らしい夜景が広がっていても、
ベランダが暗くて寒々しく、座る場所すらなかったら、
「わざわざ外に出よう」とは思えないものです。
逆に、光が優しく足元を照らし、
肌触りのいいクッションに腰を下ろせば、
「ちょっとだけ夜風にあたろうか」と気持ちが向かっていきます。
高層階の景色をもっと楽しむために、まずはそこに“居られる理由”を作ることから始めてみましょう。
■ 夜のベランダに必要なのは、安心と温かさ
ベランダという場所は、室内と外のちょうど境目です。
だからこそ、「居心地が良い」と感じられるかどうかがとても大切になります。
特に夜の時間帯は、
・暗すぎる
・寒々しい
・誰かに見られていそうで落ち着かない
といった心理的な抵抗感が出やすいです。
こうした感覚を和らげるには、「照明」と「家具」の工夫が効果的です。
◉ 照明は“明るくする”ためではなく、“気持ちを落ち着かせる”ために
ベランダで使う照明は、部屋の照明とは目的が違います。
読書や作業をするわけではないので、眩しい明かりは不要です。
むしろ、ほんのりとした光のほうが夜景との相性は抜群です。
おすすめは、次のような照明です。
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キャンドル風のLEDランプ
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コードレスの間接照明(ポータブルライト)
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植物の根元をやさしく照らすガーデンアップライト
これらはすべて「目に直接入らない角度」から照らすのがポイントです。
暗い場所に突然光が入るとまぶしさを感じてしまいますが、
足元やテーブルの下からふんわり照らすことで、視界の中に自然と光がなじみます。
そしてこの光が、“ここにいていいんだ”という安心感を与えてくれます。
◉ ベランダ用ソファは「視線の抜け」と「安定感」で選ぶ
照明と並んで大事なのが、座るための家具の選び方です。
特に高層階の場合、家具選びには独特の注意点があります。
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背が高すぎないこと
夜景を楽しむには、目の高さに遮るものがないほうがいいです。
背もたれの高いソファや囲いのあるチェアよりも、低めで圧迫感のないデザインを選びましょう。 -
風に強い構造であること
高層階は風が強くなりがちです。軽すぎる家具は倒れたり、動いてしまうことがあります。
できればアルミフレームなどの軽さと安定性を両立した素材がおすすめです。 -
クッションは防水・防汚タイプ
夜露や突然の雨にも耐えられるよう、撥水加工のあるクッションや取り外し可能なカバー付きのタイプを選んでおくと安心です。
座った瞬間、「あ、いいな」と思える居心地は、夜景の印象にもつながります。
座ることで生まれる視線の高さ、空気の動き、肌触り。
それらのすべてが、“夜景を楽しむ”という体験を支えてくれるのです。
■ ソファ+照明+テーブル=“ベランダはもうひとつのリビング”
ここまで読んでくださった方はもうお気づきかもしれません。
家具と照明をきちんと選ぶと、ベランダは室内にもうひとつリビングが増えたような感覚になります。
例えば、こういう過ごし方ができるようになります。
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夜、スマートフォンを持って5分だけ“何もしない時間”を過ごす
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ワインを1杯だけ。風に吹かれながら静かに飲む時間を持つ
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仕事終わり、音楽をかけながら外で深呼吸をしてリセットする
どれも特別なことではありません。
ただ、“その場所に居られる”ための家具と光があるかどうか。それだけです。
■ 使っていないのは、時間がないからじゃない
「ベランダに出る時間がない」と言う方は多いです。
でも実は、時間がないのではなく、“居たいと思える場所になっていない”だけかもしれません。
家具と照明は、その気持ちを変えるためのきっかけになります。
高層階の夜景が特別なのは、ただ高い場所にあるからではありません。
その景色を、自分の暮らしに引き寄せられるかどうか。
それを左右するのが、ベランダの家具と照明なのです。
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