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大型商業施設の屋外エリアを魅力的に!滞在時間が延びる家具とは?

大型商業施設の屋外エリアを魅力的に!滞在時間が延びる家具とは?

大型商業施設の屋外エリアを魅力的に!滞在時間が延びる家具とは?

― モール・ショッピングセンターのテラススペースに最適な家具の選び方と配置術 ―


■「おしゃれだけど誰も座ってない」…そんなテラスに覚えはありませんか?

私が関わった某大型ショッピングモール(首都圏郊外)の案件では、
建物の南西側に開放的な屋外テラススペースが設けられていました。

初めて現場を訪れたときの印象はこうでした:

  • 景観はとても美しく、ウッドデッキと緑に囲まれた空間

  • デザイン性の高いベンチやテーブルも揃っている

  • しかし、平日昼間にも関わらず、利用者はわずか数人

モール側の担当者からはこんな悩みがありました:

「せっかく作った屋外スペースが、全然活用されていない」
「休憩スペースとしても、イベントスペースとしても活かしきれていない」
「人が座ってくれれば、テナント回遊率も上がるのに…」

この記事では、このプロジェクトをもとに、商業施設の屋外エリアを“人が自然と滞在する空間”に変えるために選ぶべき家具とその配置術を、リアルな経験からお伝えします。


■1. 屋外エリアの価値は「滞在時間」で決まる

ショッピングモールや複合商業施設において、滞在時間の長さは売上と直結します。

たとえば、

  • フードコートが満席でも、屋外に心地よい座席があれば離脱を防げる

  • 子ども連れの家族が休憩できれば、回遊時間が増える

  • カフェ利用者が“もう一杯”頼みたくなるような場所であれば単価も伸びる

つまり、屋外空間は「消費をつなぐバッファゾーン」として重要な役割を担っているのです。


■2. 実例紹介:ある郊外モールの“人が集まるテラス”づくり

📍 施設概要:

  • 延床面積:約75,000㎡

  • テラススペース:約500㎡(南向き)

  • 隣接施設:カフェ・雑貨店・ベーカリー・キッズスペース

  • 客層:30〜50代の家族連れ、ママ友グループ、高齢者


Before:

  • 金属製の固定ベンチ×12基(夏は熱く冬は冷たい)

  • 中央に芝生広場(人工芝)あり

  • 木陰が少なく、風も強いため長時間の滞在は困難

  • 休日でも利用者が少なく、イベント以外は閑散としていた


After:導入した家具と工夫

家具 特徴 目的
ガーデンソファセット ×4 人工ラタン+撥水クッション付き。2〜3人用で対話がしやすい ラウンジ空間としてのくつろぎ演出
スタッキングチェア ×30脚 軽量で移動・収納が簡単。カフェと兼用 イベントやカフェ利用にも柔軟対応
ローテーブル ×6台 ドリンク・スマホ・雑誌が置ける広さ 長時間滞在の補助に
パラソル・タープ ×5基 日除け+目印になるアクセント 夏場の暑さ・眩しさ対策に効果大
プランター兼ベンチ ×6台 木製調×高耐久樹脂。座れて景観にも貢献 雰囲気を損ねずゾーニングにも活用

■3. 滞在時間を延ばす家具選びのポイント

✅ ① 季節を問わず快適な“座り心地”がカギ

寒い時期に金属製、暑い時期に黒色合皮のベンチ…というのは避けたいところです。

おすすめ素材:

  • 人工ラタン:見た目の温かさ・肌触り・通気性のバランスが良い

  • パウダーコートのアルミフレーム:サビに強く、軽量で長寿命

  • 撥水・UV加工のクッション:多少の雨でも安心、触れて冷たくない

📝 私たちはあえて色を「グレー・ベージュ・ウッド系」で統一。視覚的にも落ち着いた印象で、長居を促します。


✅ ② レイアウトは「人の滞在行動」をベースに考える

「とりあえず置いた椅子」は使われません。
使われる椅子には理由があります。

配置の工夫:

  • 人通りの“脇”に設置する(真ん中すぎると落ち着かない)

  • 視界の抜け感を確保(後ろが壁だと安心して座れる)

  • “ペア席”と“ソロ席”を混在させる(利用シーンの多様化)

  • 直射日光を避けるゾーンにパラソル付き家具を配置

💡 特に「カフェから少し離れたソファ席」が、ママ友の長時間滞在に大人気でした。


✅ ③ SNS映えを意識した「撮りたくなる椅子」

ショッピングモールの強みは「来場者の発信力」。
写真に写り込んでもおしゃれで、かつ自然に“人が入る構図”が作れる家具配置を意識しました。

実践した工夫:

  • パラソル下のソファは背景にシンボルツリーが入る位置に配置

  • テーブル上には季節の草花・木製ボードで装飾

  • 夜は間接照明でライトアップし、“夜カフェ”のような雰囲気を演出

📷 Instagramでの投稿数は導入後3ヶ月で約4倍に増加しました。


■4. 導入後の具体的な成果

以下は、家具導入+レイアウト変更を行った後の、施設側でのデータ比較です(3ヶ月後)。

指標 Before After
平日昼間の滞在者数(1日) 約150人 約420人(2.8倍)
平均滞在時間 約12分 約27分
フードコート再利用率 約23% 約37%
SNS投稿数(#○○モール) 月40件 月160件以上
テナント売上(屋外ゾーン周辺) 前年同月比+12%

■5. 実際にあった「活用アイデア」と利用者の声

💡 カフェとの連携
→ テラス席にQRコードを設置し、スマホから注文→屋外で受け取れるように。
「子どもが寝てる間に外でコーヒーが飲める」と評判に。

💡 ヨガイベント開催
→ 朝の時間帯にガーデンソファ周辺を片付けてヨガスペースに。
ソファはそのまま参加者の荷物置き場や着替え用に活用。

💬 利用者の声より:

「買い物の合間にリラックスできるのが嬉しい」
「ここがあるから1〜2時間長く滞在するようになった」
「ソファがあるだけで、“また来たい”って思える」


✅ まとめ|商業施設の屋外空間は“収益を生む”スペースになる

✔ 屋外エリアの魅力化は、施設の滞在価値・回遊率・発信力を高める
✔ 快適性 × 撮影映え × 柔軟性のあるガーデンファニチャーが効果的
✔ 家具一つで「モールの滞在時間」は大きく変わる

📢 ショッピングモール・商業施設の屋外演出をご検討中の運営者・設計者の皆さまへ
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