
「他の家具とコーディネートできる?」色・素材を合わせるテクニック
「他の家具とコーディネートできる?」色・素材を合わせるテクニック
― ガーデン家具選びの落とし穴
「気に入ったガーデンソファを買ったのに、いざ置いてみたらテーブルと全然合わなかった…」
そんな経験はありませんか?
私の友人Mさん(50代、注文住宅に住む女性)も、まさにこの落とし穴にはまった一人です。
新築のバルコニーに憧れのソファを導入しましたが、既存の木製テーブルと並べると「なんだかチグハグで落ち着かない」と感じてしまったのです。
「家具単体では素敵なのに、全体で見ると調和がとれていない」
これはガーデン家具を選ぶときに多くの方が直面する悩みです。
そこで今回は、実体験を交えながら 色と素材を合わせるコーディネートのテクニック をご紹介します。
実例① ― 色を合わせるだけで統一感が生まれる
Mさんが最初に失敗したのは「ソファはダークブラウン、テーブルは明るいナチュラルウッド」という色の不一致でした。
Before
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ソファ:人工ラタンの濃いブラウン
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テーブル:天然木の明るいオーク調
それぞれは素敵でも、並ぶとアンバランス。
After
そこでMさんはクッションカバーをベージュからグレーへ変更。さらに、テーブルには濃いブラウンのオイルステインを塗装しました。
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ソファ:ダークブラウン+グレー
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テーブル:濃いブラウン
たったこれだけで全体に落ち着きが生まれ、まるでセット家具のように見えるようになったのです。
「色を合わせる」ことは一番シンプルで効果的なテクニックです。
実例② ― 素材感をそろえる
別の例として、私自身の体験を紹介します。
ベランダにラタン調ソファを置いたのですが、横にステンレスのテーブルを合わせてみると、どうにも冷たい印象になってしまいました。
解決方法
そこで選んだのが「アルミフレーム+木目調天板」のテーブル。
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ラタン調の温かみ
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木目調の柔らかさ
この組み合わせで全体にナチュラル感が出て、雰囲気が一気に明るくなりました。
素材の質感が似ていると、人は自然に「まとまっている」と感じるのです。
実例③ ― アクセントカラーを一つ決める
ホテル施設の導入事例からも学べます。
あるプールサイドでは、ソファもテーブルも全てダークトーンで統一していました。もちろん高級感はあるのですが、写真映えしにくいという課題がありました。
そこで取り入れられたのがターコイズブルーのクッション。
暗めの家具の中でアクセントカラーが映え、写真を撮ったときに「リゾート感」が格段にアップしたのです。
このように「ベースカラー+アクセントカラー」を意識するだけで、施設でも家庭でも印象は大きく変わります。
コーディネートの基本テクニック
1. ベースカラーを決める
まずは空間の基調色を一つ決めましょう。
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ナチュラル感を出したい → ベージュ・ブラウン系
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モダンに仕上げたい → グレー・ブラック系
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リゾート風にしたい → ホワイト・ダークブラウン+アクセント
ベースが決まると、他の家具も迷わず選べます。
2. 素材は「3種類以内」にまとめる
木・ラタン・金属・ガラスなど、素材が増えるほど雑多な印象に。
同じラタン調で統一するか、「ラタン+アルミ」など組み合わせをシンプルにするのがおすすめです。
3. クッションやラグで調整する
大きな家具を買い替えるのは大変ですが、クッションカバーや屋外用ラグなら簡単に変更可能。
季節ごとに色を変えることで雰囲気をリフレッシュできます。
よくある失敗とその解決策
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失敗①:全部同じ色にして単調になった
→ アクセントカラーを取り入れる(クッション・小物でOK)。 -
失敗②:家具のサイズ感が合わない
→ テーブルやチェアの高さを合わせる。視線のラインをそろえるだけで調和がとれる。 -
失敗③:室内と屋外の雰囲気がかけ離れている
→ 室内の色や素材を一部取り入れると、家全体の一体感が生まれる。
まとめ ― コーディネートは“暮らし方”を映す鏡
ガーデン家具のコーディネートは「センスの問題」ではありません。
色と素材を合わせるちょっとした工夫で、誰でも洗練された空間をつくることができます。
Mさんも今では「最初に失敗したからこそ、今の空間づくりに自信が持てる」と笑っています。
家具は単なる道具ではなく、暮らしの物語を演出する存在。
あなたの庭やベランダも、色と素材の調和によって、もっと心地よい時間を育む場所に変わるはずです。
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