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街のにぎわいを生む!イベント広場&フリースペースの屋外家具活用法

街のにぎわいを生む!イベント広場&フリースペースの屋外家具活用法

街のにぎわいを生む!イベント広場&フリースペースの屋外家具活用法

― 屋外イベントがしやすい家具配置のコツとは? ―


■「せっかく整備したのに、使いにくい」屋外スペースに共通する落とし穴

数年前、私は関東圏の地方都市で進められた駅前再開発プロジェクトの一環として、多目的イベント広場の設計と運営方針づくりに関わりました。

完成当初は美しく仕上がった広場でしたが、実際の運用が始まると、自治体と地元団体からこんな声が挙がりました。

「マルシェをやろうにも家具が邪魔でテントが立てられない」
「常設のベンチが動かせないから、配置が制限される」
「椅子やテーブルが足りなくて、来場者が滞在できない」

つまり、“イベントを前提にした家具配置”ができていなかったのです。
この記事では、その反省と再設計の経験を踏まえ、イベント広場やフリースペースに最適な家具配置の考え方、家具選び、実際の事例と効果をリアルにご紹介します。


■1. にぎわいを生む屋外家具とは、“イベントの味方になる家具”である

市民イベント・マルシェ・ステージパフォーマンス・ワークショップなど、多様な催しに対応できる屋外空間には、次のような条件が求められます。

✅ 多目的スペースに必要な屋外家具の役割:

必須要素 理由
可動性 イベントごとに自由なレイアウトが可能になる
軽量かつ安定感 安全に移動でき、風で飛ばない構造が望ましい
複数使い回しが可能な形状 単体でもセットでも使えるベンチやチェアが理想
重ね収納 or 折りたたみ イベント時には一時的に撤去できる必要がある
景観と馴染むデザイン イベントがない時でも“広場として美しい”ことが大切

■2. 実際の事例:駅前広場での再設計と運用改善の流れ

📍 対象:千葉県内・駅前イベント広場(約800㎡)

🛠️ Before:

  • 石造りの常設ベンチ×10基(地面に固定)

  • 中央にモニュメント、左右に植栽と花壇あり

  • 植栽の周囲に丸椅子型の腰掛けが点在
    イベント開催時にレイアウトの自由がきかず、実施頻度が減少


✅ 改善後の家具導入・配置ポイント:

対策 内容
固定ベンチは2基のみ残し、他は可動型に変更 ピーク時以外は常設、イベント時は移動可能
折りたたみ式の軽量アルミチェア×40脚 日常はストレージ内保管、イベント時のみ展開
中央には「移動式ソファセット(人工ラタン)」×3セット 普段はラウンジスペース、イベント時は脇へ寄せられる
プランター兼ベンチ(高さ45cm)×8基 移動可能でありながら景観要素として常設利用可
夜間照明下に“自撮りスポット”としても機能するエリア配置 イベントのSNS拡散を促進

■3. 家具の配置で“イベントのしやすさ”を左右する3つの工夫

✅ ① 「動線を妨げない」が最優先

イベント時の人の流れや導線を想定して家具を配置することで、滞りのない空間設計が可能になります。

  • 常設家具はメイン動線の“外側”に寄せる

  • 対角線上に余白を確保することで回遊性がUP

  • 家具配置で自然な「ゾーン分け」ができるよう意識

💡実際のマルシェ開催時、来場者がスムーズに各ブースを巡る流れができ、滞在時間が伸びたとの報告がありました。


✅ ② 家具を“区画の主役”として使う

例えばワークショップやカフェイベントでは、ガーデンソファやベンチがただの「座る道具」ではなく、“エリアの雰囲気そのもの”を演出します。

  • 人工ラタンやウッド調のガーデンファニチャーで「ラグジュアリー感」や「ナチュラルさ」を演出

  • ソファを囲むようにローテーブルを配置し、“くつろぎゾーン”を演出

  • 照明やパラソルと組み合わせて、“写真を撮りたくなる空間”を構成

💬 出店者からは「ソファのそばのブースは人が滞在しやすくて売上も上がった」という声もありました。


✅ ③ “撤収・収納”まで含めてデザインする

家具を置いたはいいが、片づけが面倒・保管場所がない——というケースも多いです。
そこで、あらかじめ以下を設計に組み込んでおきました。

工夫 内容
チェア・テーブル類は折りたたみ式を選定 収納ボックスに縦積みして省スペース管理可能
ソファセットは軽量かつ底面保護付き 担いで移動しやすく、床面を傷つけない
常設ベンチはイベント導線と干渉しない位置に固定 そのままでもイベント時の休憩に活用できる

■4. 導入後のイベント実績と効果

📊 イベント運営者・自治体からの報告:

指標 導入前(年間) 導入後(年間)
広場でのイベント開催数 約12回 約28回(2.3倍)
平均来場者数(1イベントあたり) 約300人 約520人
滞在時間(平均) 約15分 約27分
利用者アンケート「居心地が良い」回答 49% 86%

💬 来場者の声:

「椅子があるから、のんびり楽しめる」
「イベントが終わっても、ベンチで座って余韻を楽しめた」
「次の開催も来ようと思った」


✅ まとめ|イベントで人が集まる広場は、家具から生まれる

✔ 屋外イベントの成否は、家具の配置と種類に大きく左右される
✔ 「可動性・景観性・運用性」を備えた家具選定がにぎわいづくりの基本
✔ 家具は“邪魔な存在”にも、“にぎわいを生む主役”にもなり得る

📢 イベント会場・広場整備をご検討中の自治体・商業施設・設計関係者の皆さまへ
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一脚の椅子から始まる、まちの“にぎわい設計”。
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