
マンション規約も安心! 移動しやすく、下階への配慮もできる屋外家具とは?
マンション規約も安心!
移動しやすく、下階への配慮もできる屋外家具とは?
「ベランダに椅子を置きたいけれど、規約でダメって言われそう…」
「風が強くて、物が飛んだらどうしよう」
「下の階に音が響くかもしれないと思うと、気が引けて…」
マンションのベランダを活用したいと思ったとき、まず最初にぶつかるのがこの“管理規約の壁”です。
特に高層階の住戸では、「安全面」「騒音」「景観」といった観点から、使える家具やレイアウトに制限がある場合も少なくありません。
でも実は、工夫しだいで快適に、そして周囲にも配慮しながらベランダを活用することは十分に可能です。
今回は、「移動しやすい」「下階に配慮できる」「マンションでも安心して使える」――そんな家具の選び方について、実際の設置事例を交えながらご紹介します。
■ 「置いていい?ダメ?」を分けるのは、家具の“性質”
多くのマンションでは、「専有部分」と「共用部分」が明確に分かれています。
ベランダは、見た目は自分の家の一部でも、建物全体の共用部分にあたることがほとんどです。
そのため、マンション管理組合では、
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固定して動かせないものを置いてはいけない
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雨水の排水を妨げる構造物を置いてはいけない
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外観を著しく変えるようなものは禁止
といった規約が定められています。
これらに抵触しないようにするには、「動かせる家具」「軽すぎず重すぎない家具」「見た目が主張しすぎない家具」という3つの条件を満たすことが重要です。
■ ポイント①:軽量×安定感のある素材を選ぶ
マンションのベランダで屋外家具を使う場合、一番気をつけたいのが強風による転倒や飛散です。
特に高層階は風の影響を受けやすく、軽量すぎる家具は倒れるだけでなく、最悪の場合は落下事故にもつながりかねません。
そこでおすすめなのが、アルミフレームのガーデンファニチャーです。
アルミは鉄や木に比べて軽く、女性でも片手で動かせるほどの扱いやすさがあります。
それでいて中空構造にすることでしっかりと安定感があり、風に煽られにくい絶妙なバランスが保たれています。
また、脚部にはラバー素材のキャップが付いているタイプも多く、床面への傷を防ぎながらも滑りにくいというメリットがあります。
ベランダに置くなら、「軽すぎず、重すぎず」。
そして、必要なときにすっと動かせる。
その絶妙な使い勝手が、日々の安心感につながっていきます。
■ ポイント②:音を出さない工夫が“思いやり”につながる
「ベランダで家具を動かす音が、下の階に響いていないか不安」
これは実際に多くのマンション住まいの方が抱えている心配のひとつです。
特に鉄製の家具や、脚がむき出しになっているものをコンクリート床に置くと、引きずった際に**「ゴリゴリ」「キュッキュッ」**という不快な音が出てしまいます。
この問題を解決するためには、脚部の素材と設置面の処理がカギになります。
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脚にラバーキャップやフェルトパッドをつける
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屋外用の防音マットやウッドデッキパネルを下に敷く
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家具の下にラグや人工芝を敷いて緩衝材代わりにする
こうした対策をすることで、生活音として伝わりやすい“衝撃音”や“擦れ音”を大幅に軽減することができます。
また、滑り止めやクッション効果も同時に得られるため、家具自体の安定感も高まり、風の強い日の不安も軽減できます。
音に配慮した家具選びと環境づくりは、下階やお隣との関係性を良好に保つ大切なステップになります。
■ ポイント③:移動・収納がしやすい設計を選ぶ
ベランダに家具を置くうえで、もうひとつ見逃せないのが**“撤収のしやすさ”です。
台風の前日、大掃除の日、あるいは管理会社の点検対応など、いざというときにすぐに動かせるかどうか**はとても重要です。
特におすすめなのが、
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折りたたみ式のチェアやテーブル
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スタッキング(重ね収納)可能なソファやスツール
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分解・組み立てがシンプルな構造の家具
といった、「一時的に片づけることが前提になっている家具」です。
こうした家具は普段の掃除もしやすく、ベランダの清潔感を保ちやすいだけでなく、規約で“常時設置がNG”とされているマンションでも導入しやすいという利点があります。
また、クッション付きのガーデンソファであっても、屋外用の撥水カバー&収納可能な構造であれば、天気やシーズンに応じて気軽に取り外して管理できます。
■ 「ベランダ=静かに、軽やかに、風景に溶け込む家具」が理想
マンションのベランダは、単に自分が使う場所ではありません。
“周囲と共に暮らしている”という感覚をもって選ぶ家具こそが、本当に心地よく使える家具だと感じます。
視界を遮らず、音を立てず、天候に応じて出し入れできる。
そのうえで、外の風や光を感じながら、コーヒーを飲んだり、本を読んだりする時間をつくれる。
そんな家具が1つあるだけで、日々の暮らしはぐっと豊かになります
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