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建築家が選ぶべき!デザイン性×耐久性を両立したガーデンファニチャー

建築家が選ぶべき!デザイン性×耐久性を両立したガーデンファニチャー

建築家が選ぶべき!

デザイン性×耐久性を両立したガーデンファニチャー


■ 建物と調和し、時を超えて機能する家具を

建築設計の中で、ファニチャーの話題はどうしても後回しにされがちだ。
特に屋外となれば、「最後に余白に置くもの」という位置づけになってしまうことも少なくない。
だが、実際に使われる空間において——
人が座る場所があるかどうかで、“その空間の価値”は大きく変わってくる。

特にガーデンファニチャーは、建物と自然、あるいは都市と暮らしをゆるやかにつなぐ“節点”だ。
設計として意図を込めるなら、デザイン性と耐久性を両立した製品選定は避けて通れない。

ここでは、建築家がプロジェクトの中で実際に選んでいるガーデンファニチャーの条件と、
その背景にある考え方をひもといていく。


■ デザインと耐久性、どちらも欠けてはいけない

屋外ファニチャーに求められる条件は明確だ。
まず「雨ざらしでも持つこと」。そして「視覚的に空間の質を落とさないこと」。

この両立が難しいのは、屋外という環境が非常に過酷だからである。

  • 直射日光

  • 雨風

  • 気温差

  • 土埃や落ち葉

そこにさらされることが前提の家具に、「デザイン優先で」「軽さ重視で」と選んでしまえば、
設計者としての信用にも関わる。

ある建築家はこう語る。

「屋外家具の質感や色が空間に与える影響は、想像以上に大きい。そこを安易に選ぶと、完成度そのものが下がるんです」


■ 実例:住宅の“縁側”としてのデッキ空間

都市型住宅の2階リビングから、フラットにつながるウッドデッキ。
建物と外をシームレスにつなぐこの場所に、建築家が選んだのは、人工ラタンのラウンジチェアとローテーブルのセットだった。

ポイントは、構造的な軽さではなく、**“置いた瞬間から空間が完成するような佇まい”**を持っていること。
そして、屋外での紫外線・雨・温度変化に耐えられるスペックがあること。

「この椅子を選んだのは、造形の力強さと繊細さのバランスが絶妙だったから。建築のラインと響き合う」

素材はパウダーコーティングされたアルミフレームに、手編みの人工ラタン。
水抜き穴が設けられていて、座面に水がたまることもない。
ラグジュアリー感を持ちつつ、使い勝手にも配慮されているという点で、非常に理にかなった選択だった。


■ マテリアルの「質感」に宿る設計意図

ガーデンファニチャーは、「機能的であること」はもちろん、
“素材が語る空気感”が非常に重要だ。

金属にしても、ただのアルミではなく、表面に微細なテクスチャがあるだけでぐっと高級感が出る。
木材であれば、節や目がどう現れるかで印象が全く変わる。
人工ラタンも、編み目の細かさや艶感、手触りひとつで、“量産感”か“クラフト感”かが如実に分かれる。

建築家の視点では、この“微差”が空間の完成度を大きく左右する。

「光が当たった時の陰影がどう出るかまで、素材で決めたいんです」
「見た目が良くても、屋外で持たなければ意味がない。そこを両立させるのが、プロの選定眼だと思う」


■ 建築家が評価する“屋外家具の条件”とは?

実際に建築家たちの中で評価されているガーデンファニチャーには、いくつか共通点がある。

① デザインが建築と並列で語れる

・建物の外観と並んだときに、“家具が浮かない”
・モダンでもクラシックでも、素材とラインで建築と対話してくれる
・「家具が主張しすぎず、引き立てにもなる」そんなポジションが理想


② 素材が「屋外前提」であること

・撥水、UVカット、防錆、耐荷重といった性能がプロ仕様であること
・気候条件に左右されず、5年、10年スパンで提案できること
・法人案件での導入実績があると、安心感も大きい


③ 組立や納品の合理性

・現場に合わせて短納期で対応できる
・施工時に“余分な手間”がかからない
納期が読め、見積も明瞭であること


■ 設計図に“過ごし方”を描くということ

屋外空間をただの「余白」にしないためには、そこに人の動きを想像させるアイテムが必要だ。

ただ空間を用意するだけでは、「何をしていいかわからない」スペースになる。
そこに、たとえば1脚のチェアと、小さなテーブルがあるだけで——
「ここで朝コーヒーを飲むのが日課になりそう」
「夏の夕方、ここで本を読む時間ができたらいいな」

そんなふうに、建築が“暮らしに近づいていく”提案になる。

建築家がガーデンファニチャーを選ぶというのは、単に装飾を決める作業ではない。
“この空間でどう過ごしてほしいか”という意図を、カタチにする作業だといえる。

だからこそ、セレクトには責任がある。
そしてその責任は、設計者にしか持てない視点からこそ果たせるものです。

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