
理想のベランダをイメージするための スタイル別実例集
理想のベランダをイメージするための
スタイル別実例集
「ベランダにガーデン家具を置いてみたい」と思っても、いざ考え始めるとどこから手をつけていいかわからない。
スペースは限られているし、家具の種類は多すぎるし、隣近所の目も気になる。
結果、迷っているうちに何も置かないまま数ヶ月経ってしまった、なんて経験はありませんか?
でも少し目線を変えてみると、ベランダは“自由に遊べるキャンバス”のような存在です。
特別な設備がなくても、小さな工夫で日常をガラッと変える力を持っています。
今回は、**ライフスタイルや雰囲気に合わせた「スタイル別の実例集」**をご紹介します。
それぞれに合う家具の種類や、レイアウトのコツも添えて解説していますので、
“自分だったらどう過ごしたいか”を想像しながら読んでいただければと思います。
■ 1. カフェスタイル|一杯のコーヒーを美味しくする空間
最も定番で始めやすいのがこのスタイルです。
丸テーブルに1~2脚のチェア、サイドに観葉植物。
ポイントは、“食事ができるだけの機能性”ではなく、「コーヒー一杯を丁寧に飲める時間」を演出することにあります。
ベランダが1畳〜1.5畳ほどのスペースでも実現可能。
特に折りたたみ式の木製セットは、使わないときにはしまいやすく、見た目の温もりも魅力的です。
☕ 豆知識
実は、木製チェアを屋外で使う際に「地面に直接置く」のはNG。
雨の後に乾きにくくなり、早く劣化します。小さなゴム脚カバーやジョイントマットを挟むだけで、驚くほど長持ちします。
■ 2. ナチュラルボヘミアン|ラグとクッションで“床使い”の開放感
ちょっとリゾート気分を味わいたい方には、ナチュラルボヘミアンがおすすめです。
家具は最小限にして、撥水性の高い屋外用ラグや大きめクッションを中心に配置。
ベランダに腰を下ろして、読書したり、風を感じながら昼寝したり。
何も置かない床に近い生活感が、かえって非日常を作ります。
🎐 豆知識
「屋外用ラグ」は耐水性があって洗えるだけではありません。
日差しによる床の熱を軽減する断熱効果もあり、夏場は素足でも快適に過ごせます。
■ 3. モダンミニマル|白・グレー・ブラックで整える都会的な空気感
スッキリとした都会的なベランダを目指すなら、“色数をしぼる”のが鍵になります。
おすすめはアルミ×ファブリック素材のモノトーン家具。
フレームの細いチェアに、スクエアなテーブルを合わせることで、洗練された印象になります。
照明にもこだわると夜の表情がガラリと変わります。
LEDの間接照明や、充電式のランタン型ライトは、コンセント不要で置くだけOK。
🌙 豆知識
モノトーンの家具は日差しを集めやすいと思われがちですが、
実は黒よりも白やシルバー系のほうが紫外線の反射率が高く、座面が熱くなりやすいのです。夏場はUVカットのカバーを1枚かけるのが効果的です。
■ 4. グリーンリビング|植物と家具を“主従”ではなく“並列”に
植物が主役のベランダにしたいなら、家具は控えめなデザインが合います。
白や木目のスツール、スリムなスチールラック、グリーンの鉢と同じ高さに揃えるサイドテーブルなど。
配置のコツは、“緑が背景にならないようにする”こと。
家具の高さを植栽の高さに合わせると、人が座ったときに植物と目線が合い、空間に一体感が生まれます。
🌿 豆知識
植物をたくさん置くと「虫が増えるのでは」と心配される方もいますが、
屋外用のレモングラスやミントなど虫除け効果のあるハーブを鉢で配置するだけで、見た目にも香りにも癒されながら対策が可能です。
■ 5. ワーキングスペース|“抜け”と“背面”を意識した家具選び
リモートワークが増えた今、“外で働ける場所”としてのベランダ活用も注目されています。
このスタイルで大事なのは、背面の安心感と視線の抜け。
たとえば、背もたれのあるローチェア+奥行50cm程度のテーブルで、空間をコンパクトに保ちつつ、タイピングも快適。
できればベランダの内側に背を向けて座り、外の空間を正面にすると集中力もアップします。
💡 豆知識
ノートPCを外で使うときに画面が見づらくなるのは、光の反射が原因だけではありません。
地面の明るさと画面の明るさの差が大きいと、目が疲れやすくなるのです。ラグや木目調の床で反射を抑えると、快適性が大きく向上します。
■ 6. コンパクトベランダ|“引き算”でつくる余白の美
1畳もないようなスペースでも、工夫次第で十分に心地よい空間にできます。
ここで大事なのは、「何を置くか」ではなく、「何を置かないか」。
たとえば、スツールひとつとプランターだけ。
あるいは、壁に掛ける折りたたみ式テーブル+ラタンチェア1脚。
それだけでベランダは「外に出たい場所」に変わります。
🪑 豆知識
超小型ベランダでは、“音の響き”も居心地に影響します。
ジョイントマットを敷くだけで家具の音が響きにくくなり、隣人トラブルの予防にも繋がります。 音まで含めて「空間づくり」と考えると、ぐっと完成度が上がります。
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