
買う前に読んでおきたい!失敗しないガーデン家具選びの基礎知識
買う前に読んでおきたい!
失敗しないガーデン家具選びの基礎知識
日差しの心地よい休日、カフェのように整ったベランダや庭でくつろぐ時間。
そんなライフスタイルに憧れて、ガーデン家具を探しはじめた方も多いのではないでしょうか。
けれど、いざ購入を検討すると、選択肢の多さに戸惑ったり、思ったよりもサイズや素材の選び方が難しかったり。
実は、ガーデン家具は“室内家具とはまったく別物”の考え方が必要なんです。
そして、せっかく買ったのに「サイズが合わなかった」「汚れやすくて使わなくなった」「意外と収納が面倒だった」など、“買って後悔した”という声も少なくありません。
本記事では、ガーデン家具選びでありがちな落とし穴を回避するために、購入前に知っておきたい基礎知識と、意外と見落とされがちなポイントをご紹介していきます。
■ そもそも「ガーデン家具」とは?
まず最初に整理しておきたいのが、「ガーデン家具=外に置ける家具」ではあるけれど、
“どんな場所でも問題なく使えるわけではない”ということです。
ガーデンファニチャーとは、屋外で使用することを前提に設計された家具の総称です。
素材や構造、表面加工など、紫外線・雨・風・温度変化への耐性が求められるため、室内家具と比べると見えない部分に工夫が詰まっています。
ただし、同じ「屋外用」と書いてあっても、
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屋根付きのテラス向き
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完全屋外(雨ざらし)OK
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軽量で持ち運び重視
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デザイン重視のセミアウトドア用
と、“設置環境に適したタイプ”は実は細かく分かれているのです。
これを知らずに購入すると、思わぬ劣化や使いづらさに繋がるケースがあります。
■ 意外と忘れがち:置く場所の「風通し」
「ベランダにぴったりの家具が見つかった!」と思って購入しても、
いざ使ってみたら“カビが出てしまった”という声を聞くことがあります。
実はこれ、通気性の悪い場所に吸湿しやすい素材を置いたときに起こりやすいトラブルなんです。
特に注意が必要なのが、
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コンクリートの床+手すりのない囲い型ベランダ
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北向きで日照時間が短い屋外スペース
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風が抜けないL字型のバルコニー
このような環境では、見た目が素敵なクッション系ソファや木製家具でも、湿気によるダメージを受けやすくなります。
ガーデン家具を選ぶ際には、素材だけでなく、“空気の通り道”があるかどうかを確認しておくと安心です。
■ 素材の選び方は「何を優先したいか」で決まる
ガーデン家具は、素材の種類によって使用感もメンテナンスの手間も大きく変わります。
「見た目が好きだから」で選ぶと、思わぬ維持の手間に悩まされることも。
アルミフレーム(+人工ラタン)
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軽量・耐久性◎・サビに強い
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高級感あり・メンテナンスが簡単
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熱を吸収しにくく、夏も扱いやすい
→ 特におすすめなのが、アルミ×人工ラタンの組み合わせ。
これはホテルやリゾート施設でもよく使われており、デザイン性と耐久性のバランスが非常に優秀です。
木製(チーク・アカシアなど)
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自然な質感で、ナチュラルな空間演出に最適
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定期的なオイルケアが必要
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長く使うほどに味が出るが、放置すると劣化が進む
→ 「家時間を大事にしたい」「手入れも楽しめる」方向き。
スチール製・アイアン製
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モダンで重厚感がある
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雨ざらしにするとサビやすい
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屋根付きテラスや半屋外で使うのがおすすめ
→ 重さがあるため、風が強い地域には向いていますが、移動や収納の際に手間がかかることも。
■ クッションは「屋外用」を選ばないと危険です
見た目の印象を決めるガーデンソファのクッション。
これ、普通の室内用クッションを屋外に置くと、たった1週間でカビだらけになることがあります。
屋外用のクッションには、
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撥水加工がされているカバー素材
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通気性・排水性を考えたクッション材
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UVカット処理で日焼けしにくい加工
が施されており、天候変化や直射日光に耐えられる工夫が詰まっているのです。
とくに「中材」の質は重要。
見た目だけで選ぶのではなく、商品説明に“屋外対応”や“撥水・耐候性”の表記があるかを必ず確認しましょう。
■ サイズは「使いたいときの動き方」から逆算する
もうひとつよくある失敗が、「ベランダに置けるサイズ」ではなく、「使えるサイズ」を見落としてしまうことです。
たとえば、幅180cmのソファが置けるスペースがあっても、
出入りが窮屈だったり、椅子を引く余裕がなかったりして、“使いにくい場所”になってしまうことが多いのです。
家具を選ぶときは、
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出入りの動線は最低でも50〜60cm
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チェアの後ろは引く動作に+30cm以上
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サイドテーブルを置くスペースも含める
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収納やカバー掛けを考慮して余白を残す
このあたりを意識すると、置いたあとに後悔する確率がぐっと減ります。
■ 意外と知られていない豆知識:雨ざらしでもOKな人工ラタンの落とし穴
人工ラタン製のガーデンファニチャーは「雨ざらしOK」とされることが多いですが、実は紫外線に非常に強いものと、そうでないものがあることをご存知でしょうか?
耐久性は“使われているポリエチレンの質”によって大きく差が出ます。
安価な製品には、再生プラスチックが使われていることがあり、2〜3年でひび割れるケースも。
しっかりしたメーカーの人工ラタンは、UV試験で2,000時間以上の耐光性を持つ仕様になっていることが多く、10年単位で使える耐久性があります。
つまり、「雨ざらしOK」と書いてあっても、屋外で長く使いたいなら“原材料の品質”にも注目すべきなのです。
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